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×××テクニック
「うートイレトイレ」
今トイレを求めて全力疾走している俺は公立高校に通う、ごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば、東の名探偵に興味があるってとこかナ!
名前は黒羽快斗。白い姿で闇夜を駆け回る気障な悪党の正体でもあるんだ。
そんなわけで俺は、帰り道にある公園のトイレにやって来たのだ!
ふとベンチを見ると、青い服を着崩した、一人の若い男が座っていた。
ウホッ!いい男…って、まさかの名探偵!!?
なんと、トイレ近くのベンチに座っていたのは、夜の自分を追い詰めることの出来る唯一の存在だったのだ!
思ってもみなかった邂逅に戸惑っていると、突然名探偵は俺の見ている目の前でネクタイを抜き取り、ボタンを外し始めた。
「やらないか」
そういえばこの公園はハッテン場のトイレがあることで有名なところだった。
名探偵に弱い俺は、誘われるままホイホイとトイレについて行っちゃったのだv
彼はかなり有名な高校生探偵だし、俺も大好きだから知っていたのだが、律儀に俺は工藤新一だと名乗った。
ホモ・セックスもやりなれているらしくて、トイレに入るなり俺は服を全て脱がされてしまった。
「よかったのか?ホイホイついてきて。俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ?」
「こんなこと初めてだけどいいんだ…俺…新一みたいな人好きだから…」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。それじゃあとことん悦ばせてやるからな」
言葉通りに名探偵は素晴らしいテクニシャンだった。
俺はというと、性器に与えられる快感の波に身を震わせて悶えていた。
しかしその時予期せぬ出来事が…!
「うっ!で、出そう…」
「ん?もうか?以外におめー早漏なんだな」
「ち、違う…実はさっきからトイレに行きたかったんだよ!公園に来たのもそのためで…」
「そうか…いいこと思いついた。お前、俺のケツの中で……」
かーいーとー
恐ろしい殺気を感じ、快斗は殆ど無意識にその場からサッと離れた。 と、その直後、黄金の右足が素晴らしいスピードで振り下ろされ、先ほどまで快斗が座っていたソファーがボスンと重い音を立てた。
「しししししっしししんいちさん!!!!!!!??????」
「テメェ…何だこれは…」
恐る恐る振り返れば、どす黒いオーラに包まれた新一が一枚のルーズリーフを握り締めていて。
一体何事だと新一の怒りの原因らしきルーズリーフを抜き取ろうとして、固まった。
「し、新一…それどこで手に入れたの…?」
もしかしなくても新一が今持っているのって………
「あ?俺の机の上だよ」
「うえええ!!?何で!?!!!!ちゃんと仕舞ってたのに!!」
余りにも意外な新一の答えに、快斗は驚きのあまりポーカーフェイスを繕うことも出来ず、つい本音を叫んでしまった。
「げっ」
慌てて口を押さえるも、一旦外に出た言葉を取り消すことは出来ない。
「ッッ!!!!!なんてモン書いてやがる!!!!!!!」
テメェ一遍三途の川渡って来い!と言いながら振り下ろされる黄金の右足を、ショックで固まってしまった快斗は避けることができず…
「ぐふっ…」
強烈な新一の蹴りをまともに喰らってしまい、快斗はその場に崩れ落ちた。
新一が持っているのは、快斗の妄想ノートの一部だ。妄想ノートとは、快斗が新一とのラブラブな妄想を書き留め、いつか形にしようとしているものである。
IQが400もあるなら記憶しておけよと思わないでもないが、快斗曰く、「いつか新一が見つけて、照れながら実行してくれるかもしれないしvv」らしい。
しかし、現実は快斗の予想なんて簡単に裏切り。(というか、新一の性格を考えれば、快斗の予想なんてありえないことが簡単にわかる)
遠のく意識の中で、快斗は一体どうして厳重に締まっておいたはずの妄想ノートが、新一の机の上に放置されていたのかを考えていた。
***
「始まったわね…」
「ええ…これからどうなるのか楽しみだわ」
優雅に紅茶を飲みながら、ポソリと呟いたのはお隣に住む天才科学者。
そしてその向かいに座った絶世の美女は、クスクスと笑いながら手元の水晶を覗きこんでいる。
ちなみにこの二人、言うまでもなく今回の騒動の元凶である。
ことの起こりはこうだ。
常日頃から黒羽快斗に、愛しい恋人のノロケを聞かされていた紅子と、同じく、工藤新一から正直どうでもいいような恋愛相談と、無意識のノロケを聞かされ、うんざりとしていた志保は。
偶然という名の必然によって出会った。(単に、工藤邸の前で出くわしただけともいう)
同じ苦労をしているもの同士、何かしら通じるところがあったのだろう。
あれよあれよという間に親しくなった二人は、毎日お茶の時間を楽しむようにまでなっていた。
そんなある日、隣に住むバカップルのノロケにいい加減キレた志保は、紅子に相談を持ちかけたのだった。
「ねぇ、あの二人どうにかならないかしら…いい加減鬱陶しいわ」
ハァと深い溜息をつきながら、志保はしみじみ言っている。
「そうですわね…………コレなんてどうかしら………」
そんな志保に同情したのか、紅子はしばらく考えると、にっこりと笑い。手元の水晶を哀に見せた。
そこに映し出されていたのは快斗の部屋。そして快斗は紙に何かを書いている。その表情はどう見てもノロケている時のそれなので、キッドの予告状の下書きなどではないことが見て取れる。
「…彼、一体何を書いてるの?」
「工藤君との妄想よ。私たちに語っている以上に酷い内容ですから、見ないほうが身のためですわ」
「…心底気持ち悪い人ね」
紅子から聞いた驚くべき内容に寒気を覚えた志保は、両腕を抱きしめてブルリと震えた。
「それで、どうするの?」
「あの紙を工藤君の机にでも置いておけば…きっと楽しい事になりますわ」
「くすくす…そうね、黒羽君だけじゃなくて、工藤君にもいいお灸になりそうね」
志保は工藤新一至上主義なのだが、如何せん新一のノロケにうんざりしているのも事実だ。結局、「愛(哀)の鞭」と銘打ち、志保は紅子の案に賛成したのだった。
ちなみに現怪盗の部屋に、痕跡を残さずに盗みに入るのは、いかに志保といえども無理な話で。
紅子がその魔術でしっかりと仕舞われたそれを盗み出したのだった。
その時、うっかり?妄想ノートの一部を見てしまった二人は、その破壊力にしばらく絶句してしまったという。
***
そして物語は最初に戻る。
何日も要した難事件を無事解決し、疲れて帰ってきた新一は、着替えるために自室に向かった。
しばらく快斗と夜の生活を営んでいなかったし、今夜は少し誘ってみようかななんて快斗が聞いたら狂喜しそうなことを考えながら自室のノブを回した。
どうやって誘おうか、なんて考えながらハンガーにジャケットをかけて。
グレーのスウェットとTシャツに着替えた新一は、次にベッドに放ってあったカバンの中身を机の上に移動させようとし、机の上に置かれた見覚えのない紙に気付いた。
「…?」
一体なんだろうと、首を傾げながらそれに目を通し………新一はブチッと何かが盛大に切れる音を聞いたのだった。
「ッたく…この変態は何考えてるんだ」
新一は、口から半分魂が出掛かっている快斗をゲシゲシとつま先で小突きながら、しばらくは半径1メートル以内の立ち入りと、必要事項以外の言葉のやり取りを禁止しようと心にきめたのだった。
ちなみに。
新一への愛(哀)の鞭は成功した。
が、
快斗は新一に口を聞いてもらえず、且つ、近寄らせてもらえない鬱憤を、志保と紅子にぶつけにいったので、二人の美女の計画は半分失敗したのだった。
***
言うまでもなく、妄想ノートは某人気ガチホモ漫画のパロですwww
流石に新一さんに「ケツの中で○ョン○ン」とか言わせれませんでしたorz
そして、快斗の誕生日にこんなの書いてごめんなさいorz
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