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ピロートーク
「なあ静信?」
「…なんだ?」
情事の後の気だるい空気にまどろんでいた静信は、敏夫の声に意識を浮上させた。
「………お前生え際気にしてるのか?」
煙草の煙をフゥと伸ばしながら、敏夫はまるで明日の天気を聞くような気軽さで尋ねた。
けれど尋ねられた方は一瞬呆けたような顔で敏夫を見ると、ギギギと音がしそうなほどにゆっくりと俯くと、額を片手で押さえて重々しく口を開いた。
「…………………………ストレートすぎないか?」
「あーやっぱ気にしてたのか」
敏夫は笑いながら俯いてしまった静信の頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜる。
「いやな、その分け目がずっと気になってて」
静信が恨めしそうな目で睨むと、さもおかしそうに敏夫は笑い、更に言葉を続けた。
「他にもお前って実はチワワなんじゃねぇの、とか、矢追○一に情報流したら取材に来るかもとか、結構気になってるんだぜ?」
笑いながら煙草を灰皿に押し付ける敏夫に、静信は苦笑を返すしかない。
「………敏夫、君さ、僕のこと嫌いだろう?」
あくまで冗談っぽく、けれどその心の奥底ではその可能性を否定できない自分を感じながら静信は尋ねた。
「んー?愛してるぜ?」
敏夫の答えにすっかり脱力してしまった静信の首筋に口付けた。不埒な手がついでとばかりに背筋を這うと、静信はあっさりとその動きに翻弄されてしまう。
「…けどな」
深い快楽により意識が朦朧としている静信の上に覆いかぶさり、その汗ばんだ肌を重ねながら耳元で敏夫は囁いた。
「愛してるからこそ傷つけたくなるもんなんだよ」
***
誰もが一度は思ったはず…
彼はチワワだと思ってたら、友達に宇宙人って言われてハッとしました
オカルト好きのくせに思い至らなかったのがしょんぼりです
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