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アル晴レタ日ノ事
それはオトコノコの永遠のテーマであり、自信にもコンプレックスにもなり得るもの。
ふんふんとご機嫌な鼻歌を歌いながら小便器に向かった徹は、隣に人が立った気配にチラリとそちらを向いた。
「お。夏野」
「あ…徹ちゃんだったのか」
同じ学校に通っているとはいえ、学年が違えば偶然会うことは格段に減る。だからと言って全く会わないわけではないのに、驚いた顔の夏野がおかしかった。
少しばかりむず痒い気持ちで、二人は隣り合って便器に向かった。
「…」
「…」
トイレで隣になった人のイチモツが気になるのは、雄の宿命かもしれない。
用を足した徹はチャックを上げながら不自然ではない程度に夏野のそれを窺った。
「!!?」
「…なに?」
思わず息を呑んだ徹に気付いた夏野は首をコキンと傾けながらそちらを振り返った。やけに徹が動揺している気がする。
「い、いや………」
酷く落ち込んだような徹の様子が気になったが、原因がわからない以上夏野にはどうすることもできない。もう一度胸の中で首をかしげて、夏野はその場に立ち竦んでいる徹を残してトイレを去った。
「…………夏野剥けてる……」
自分にとって弟分だとばかり思っていた夏野が、とても大人に思えた徹だった。
ある晴れた日のトイレでの出来事なり。
***
徹は火星だと思う
けどまだ高校生だし頑張って剥けば大人になれるよ徹ちゃん頑張って!!
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